わたしたちは、キリスト教保育連盟北陸部会の加盟園です。

福井県8園.石川県17園.富山県6園.北陸学院短期大学保育科.の諸施設で成り立っています。
 キリスト教保育連盟は1906年(明治39年)に設立された日本幼稚園連盟がその前身です。日本幼稚園連盟は、アメリカ合衆国の万国幼稚園連盟日本支部として設立されたキリスト教幼稚園の団体でした。
 日本の初期の保育は、多くの宣教師達の献身的な努力によって支えられました。その後、それらの宣教師のもとで保育を実際に経験しながら学び、実際に保育者として幼稚園・保育園を継承していったり、あるいは設立したりする保育者も多くなりました。日本人の手による日本の子どもたちへの保育が主になるに従って、新たな組織が必要になりました。そこで設立されたのがキリスト教保育連盟です。日本幼稚園連盟は、1931年(昭和6年)に幼稚園・保育園の組織として設立されたキリスト教保育連盟へと引き継がれることになったのです。
 キリスト教保育連盟北陸部会は、キリスト教保育連盟の中にあって、福井県、石川県、富山県の地域にある幼稚園、保育園、保育者養成校で成り立つ地域割りの組織です。1997年現在、幼稚園28園、保育園3園、保育者養成校1校の32施設が加盟しています。キリスト教保育を根幹としたこれらの施設の為に北陸部会は、子どもたちによりよい保育が提供できるように保育者の研修会を開催したり、またご家庭の皆様の手助けになることを願って、各園の依頼に基づいて講演会を開催したりしています。さらに、各施設に最新の情報を提供出来るように、また必要に応じて適切なアドバイスが出来るように、情報収集を行っています。

愛されていることを知り、愛する者となるために。

 キリスト教保育は、「いつも共にいてくださる神様」を知るところから始まります。
 「誰も見ていないから、何をしても良い」という言葉は、「いつも共にいてくださる神様」を知る子どもたちの中からは出てきません。たとえお母さんが見ていなくても、お父さんが見ていなくても、おうちの誰も見ていなくても、神様が見ていらっしゃる」事を知っているからです。幼稚園の先生が見ていなくても、保育園の先生が見ていなくても、お友達が見ていなくても、「神様が見ていらっしゃる」事を知っているからです。神様の前で良い子でいようとする心、それは道徳教育の基礎となるでしょう。
 けれども逆に、このことが不自由な生活になってはいけません。神様が共にいてくださるのは、罰を与えるためではないからです。どんなことがあっても、守り、導き、励ましてくださるために神様は共にいてくださいます。ひとりぽっちだと思えるときでも大丈夫。神様が共にいてくださいます。悲しいことがあっても大丈夫。神様はそんな気持ちを判ってくださいます。良いことをしても誰からもほめられないことだってあるでしょう。けれども大丈夫、神様ちゃんと見ていてくださって、ほめてくださっています。神様はいつも共にいてくださるからです。それは、神様が一人一人のことをかけがえのない者として、愛してくださっているからです。
 ですから、キリスト教保育に携わる保育者は、「いつも共にいてくださる神様」を意識しながら保育をしています。わたしたち保育者の前にいる一人一人の子どもたちは、ご家庭から託された子どもたちであると同時に、神様から託された子どもたちだと知っている。それがキリスト教保育者です。まず誰よりも先に神様が、この子どもたち一人一人を愛してくださっている。そのことを知っているのが、キリスト教保育者です。お父さんお母さんに愛され、おうちの方々に愛されて育っている子どもたちが、保育者によって同じように受け入れられ愛されていく。先に在園していた子どもたちが、保育者と一緒になって新しい子どもたちを受け入れていく。それがキリスト教保育の幼稚園、保育園です。
 わたしたちは、愛されていることをたっぷり知って、愛する者になってほしいと願い、保育をしています。いつか大人になっていくときに、愛する喜びも辛さもたっぷり知って、しかしそれでも愛するという勇気を、しつかり持ってほしい。そう思います。たくさんの人に愛されていることをたっぷり知って、そしてもちろん神様に愛されていることもたっぷり知って、愛する勇気を持つ者になってほしいと思います。「愛されていることを知り、愛する者となるために」。これがキリスト教保育の目標です。

 
 

info@kihoren-hokuriku.org